将棋 駒落ち 上達への道

駒落ちについて考えるブログです。

銀多伝①基本の駒組み

「銀多伝(ぎんたでん)」の定跡を見ていきましょう。

 

前回の続きです。

shogi81komaochi.hatenablog.com

 

(再掲)

初手から

△6二銀▲7六歩△5四歩▲4六歩△5三銀▲4五歩△3二金▲4八銀△5二玉▲4七銀△6四歩▲3六歩△6三玉▲3五歩△2二銀 (図)

f:id:shogi81komaochi:20170207142313p:plain

▲4五歩▲3五歩と2つの位を取るのが二枚落ち定跡においてのポイントです。

 

~銀多伝定跡~

▲5六歩△7四歩▲6八銀△6二金▲5七銀△7三金▲4六銀左(第1図)

5筋を突いて左の銀を斜めに繰り出します。

f:id:shogi81komaochi:20170207142932p:plain

第1図以下の指し手

△8四金▲5八飛△7三桂▲4八玉△8五金▲3八玉△7六金▲7八金(第2図)

f:id:shogi81komaochi:20170207143936p:plain

そして飛車を5筋に持ってきて、玉を右に囲いましょう。

上手の金が出てきて△7六金と歩をただで取られても問題なし。

▲7八金と87と67の地点を守っておけば大丈夫です。

 

銀多伝をするときは、盤面の右側は下図を目指しましょう。

平手ではなかなか見ない囲いですが、二枚落ちでは優秀です。銀が縦に並んでいるから(たてがなまって)銀多伝と言うらしいです。

f:id:shogi81komaochi:20170207143336p:plain

とにかく、この形をしっかり覚えて、これを目標に駒を動かしていきましょう。

 

指し手に戻ります。

第2図以下の指し手

△8四歩▲4八金△8五歩▲9八香(第3図)

f:id:shogi81komaochi:20170207144207p:plain

▲4八金と上がって囲いが引き締まりました。

そして先ほどの完成形にするため次に▲3七桂と指したくなりますが、

注意すべきは△8五歩△8五歩には▲9八香と覚えましょう。

 

▲9八香と上がる前に▲3七桂とすると、以下△8六歩▲同 歩 △8七歩▲7九角(変化A図)となります。

f:id:shogi81komaochi:20170207150003p:plain

角筋を逸らされると上手の釘付けになっていた金銀を中央に寄せてこられるのでやっかいです。

▲9八香と上がってあると、同じように進んだ時に最後▲9九角(変化B図)とこちらに引けて角筋をキープできます。

f:id:shogi81komaochi:20170207150240p:plain

 

第3図あたりから上手の指し方が分かれるので、次の記事へ進みます。