棋書レビュー① 『駒落ちテクニック』
棋書レビューと題して、駒落ち定跡の本をいくつか紹介していきたいと思います。
今回の棋書はこちら
『初段に挑戦する将棋シリーズ 駒落ちテクニック』著者:桐山清澄
二枚落ち、飛車落ち、角落ちの定跡について解説した棋書となっています。
分量は二枚落ち102p、飛車落ち(右四間飛車)70p、角落ち20p。
第1章の二枚落ちは以下のような内容です。
・銀多伝
基本図以下の上手の指し手と、下手の仕掛け方を解説しています。
・二歩突っ切り定跡(上手△6三玉型)
・二歩突っ切り定跡(上手△3二玉型)
・上手△5五歩止め
<感想>
駒落ち本で最初に読むべき本!
節ごとにポイントのまとめがあり、非常にわかりやすい構成となっています。
分厚い定跡書はなかなか最後まで読むのが大変ですが、解説してある変化の量がちょうどよく読みやすい(定跡はたくさんの変化を丸暗記しても意味がなく、基本の駒組み・仕掛け方を身につければ十分と思います)。
「駒落ちの指し方が全く分からない」「銀多伝や二歩突っ切りって聞いたことがあるけれど、どうやって攻めたらいいか分からない」という方にはとてもオススメです。
個人的3段階評価
難易度 ・・・☆(級位者~)
実用度 ・・・☆☆☆
読みやすさ ・・・☆☆☆
総合 ・・・☆☆☆
駒落ちテクニック【目次】
第1章 二枚落ち
銀多伝定跡
①上手△6五歩に対する仕掛け
②上手△7五金に対する仕掛け
③上手△4二金に対する仕掛け
④上手△9二香に対する仕掛け
二歩突っ切り定跡上手△6三玉型
①上手△1四歩に対する仕掛け
②上手△3一銀に対する仕掛け
③上手△6六歩に対する仕掛け
二歩突っ切り定跡上手△3二玉型
上手△5五歩止め
第2章 飛車落ち
右四間飛車定跡
①上手△3三角に対する仕掛け
②上手△3三桂に対する駒組みと仕掛け
★上手△6四銀△7四歩型に対する仕掛け
★上手△6四銀△5三金型に対する仕掛け
★上手△6四歩・持久戦
第3章 角落ち
矢倉定跡
振り飛車(三間)戦法
●上手の序盤作戦・ワンポイント講座
【表紙より】
下手が上手に勝つ、その好勝負の楽しさは格別だ。駒落ちの定跡を知り、うまく使いこなせば、強い相手にも必ず勝てる。また駒落ちの定跡は、平手戦での上達にも必ず役立つ一石二鳥の勉強法でもある。二枚落ち、飛車落ち、角落ちの仕掛け方、攻略法の定跡をわかりやすく解説した必勝テクニック集。